2017年08月 1日公開
月と太陽に導かれ、薔薇色の古代都市ペトラへ
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[リスヴェル編集部]

エリア:中東  > ヨルダン / ジャンル:名所旧跡・観光施設 , 

紺碧の紅海の東には赤い砂漠が広がっている。アカバ湾の東、ヨルダン南部の鮮やかな薔薇色の砂漠と岩山は、マット・デイモン主演の映画「オデッセイ」で火星の舞台となった。かつて「アラビアのローレンス」と共にこの砂漠をラクダで駆け抜けアカバを攻略したベドウィン族は、今では観光客に向けてグランピング(ラグジュアリーなキャンプ)を提供している。

地球の原始の風景にも近いのだろう、薔薇色の不毛の大地から眺める太陽と月は、一際眩しく大きい。だが、砂漠に太古の異形を留めた岩山の奥には、紀元前6世紀に遡る謎の都、ペトラが隠されていた。巨大な薔薇色の岩山の亀裂を縫う道を2キロほど辿ると、突然岩山が退いたような空間に、「インディ・ジョーンズ」の映画に登場した宝物殿が忽然と現れる。

岩山を削って築かれたその壮麗な神殿は、ペトラの始まりに過ぎない。周囲の岩山の山腹や山頂には様々の岩窟建築が数キロに渡って続く。全盛期には2万人が住んだという交易の都は、まだその8割が発掘されていないという。ここではどのような商いや生活が行われていたのだろう。キャラバンは、そして、人々はどこから来てどこに去ったのか。ペトラは、いかに栄え、滅んでいったのか。

無数の問いかけの応えは、目のくらむような日射しや、眩しいほどの月光が誘うペトラ遺跡の微妙な陰影に潜んでいた。そして、紅海からの夜風は古代の声を、指先に触れる岩肌は昔日の息遣いをはらんでいた。壮大な地球の時間の中に刻印を残すことのできた文明の囁きを心身が体感していた。ぺトラは、饒舌なガイドが率いる日帰りの即席ツアーではなく、幾つかの昼と夜を過ごして欲しい。旅人をペトラの豊穣な時空に導くのは、太陽と月なのだから。

寄稿記事
ジャーナリスト
篠田香子

《篠田香子 プロフィール》
国際不動産投資を専門に取材する傍ら、世界各地で激減する旅の原風景を私的に綴る。香港記者クラブ所属、著書に「世界でさがす私の仕事」(講談社)など


編集部推薦!
ハイクオリティ・ライフスタイル誌「ナイルス ナイル(Nile’s NILE)」の公式ウェブサイト「WEB-NILE」のTravelのカテゴリーにある「ヨルダン、艶やかな考古学の風景」の記事も合わせて読んでみてはいかがだろうか。

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