旅の扉

  • 【連載コラム】***独善的極上旅日記***
  • 2018年11月3日更新
フリージャーナリスト:横井弘海

知られざるロシアの魅力〜オーロラの町ムルマンスクで1/3~笑顔の犬ぞり体験

まずはファームの説明からzoom
まずはファームの説明から

9月の終わりに初雪が降ったという知らせが「Smile of Araska」というハスキー・ファームから届きました。11月はもう白銀の世界でしょう。ここでは広大な敷地で50頭を超える「そり犬」を飼育し、犬ぞりレースに参加しつつ、その犬やトナカイ、キツネなど、北極圏に住む動物と触れ合う機会を観光客に提供しています。犬好きにはたまらない場所ですが、北極圏の自然を知る意味でも行ってみる価値があります。

かわいさにやられてしまいます。zoom
かわいさにやられてしまいます。

そもそも犬ぞりは、北極圏など寒冷で高緯度の過酷な自然の中で暮らす人間の移動手段として、また狩猟、漁業などに使われていました。極地で犬ぞりが重用されるのは、氷の割れ目などを事前にキャッチして避ける能力が犬に備わっているからだそうです。
移動手段としてはスノーモービルなどにとってかわらましたが、現代は世界各地で犬ぞりレースが盛んに行われるようになりました。ブリーダーは強く速いそり犬の飼育に力を注いでいると聞いたことがあります。
その犬たちは、アラスカン・マラミュート、シベリアン・ハスキー、サモエド、樺太犬などどれも寒さに強く頑丈な体をもち、粗食にも耐え、しかも人間に従順な犬種です。

好きにしてください!zoom
好きにしてください!

このハスキーファームは、もちろん犬ぞり体験がハイライト。雪原を必死に走る犬たちの健気な姿は涙ものに可愛い。そして、針葉樹の林を見上げると、上空からチラチラと舞うダイヤモンドダストのような雪の粒もあまりに美しく、「ここまで来て本当によかったなぁ」と思えるのです。

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待望の犬ぞり体験に興奮

犬ぞり経験にもましてうれしいのは、なだらかな山のあちこちの犬小屋から人間を見ると一生懸命に尻尾を振るワンコたちの熱烈歓迎ぶり。そばに寄って、モフモフの毛をなでると、「もっと遊んで!」とばかりに顔をなめてくるワンコもいれば、なでられるまま、おなかを出してくる子もいます。
レースになれば違うスイッチが入り、闘争モードになるのでしょうが、日ごろは人間が遊んでくれるのを心底待っているよう。「Smile of Araska」というファームの名前そのままに「笑顔で」歓待してくれる北の大地の犬たちに癒されます。

モフモフです。zoom
モフモフです。

寒くなったら、山小屋ではサモワールから注がれた熱い紅茶とクッキーで身体を温めることもできます。

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トナカイの餌やり

トナカイもかわいいです。餌やりをさせてもらい、彼らは苔を食べることを初めて知りました。

フリージャーナリスト:横井弘海
元テレビ東京アナウンサー。各国駐日大使を番組や雑誌でインタビューする毎に、自分の目で世界を見たいという思いが強くなり、訪問国は現在70カ国超。著書に「大使夫人」(朝日新聞社刊)。国内旅行は「一食一風呂入魂!」。美味しいモノと温泉を追いかけて、旅をしています。
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