近代文明を拒み独自の生活様式で暮らすアーミッシュ
期間:指定なし
[リスヴェル編集部]2018年05月 7日公開

エリア:アメリカ合衆国(本土)  > ペンシルバニア州  > ランカスター / ジャンル:観光情報・観光局・現地便り , アート・カルチャー・歴史・ミュージック , 

文明社会から離れ、米国ペンシルベニア州ランカスター郡やカナダのオンタリオ州などの田舎で厳格な規律に従い、現在も17世紀と変わらない生活様式で暮らしているドイツ系移民の信徒一派アーミッシュ。その独特の生活様式を初めて知ったのは、1985年の米国映画『刑事ジョン・ブック/目撃者』だった。ハリソン・フォード演じる主人公の刑事が偶然殺人事件を目撃したアーミッシュの子供を守るため、アーミッシュの家庭に身を寄せるうちにその母親と恋に落ちる物語。村人の大人の男性全員で家を作るシーンが印象的だった。

アーミッシュは、車、電気、ガス、電話などの通信機器(もちろんiPhoneやiPadもない)など、近代文明に頼らない生活様式が特徴で、米国移民当時の生活様式を維持し、農耕や牧畜などによって自給自足の生活をしている。決して文明を否定しているということではなく、アーミッシュのアイデンティティを守るための必然と考えている。また、戒律も厳しく、「交通手段の屋根付き馬車は大人でないと使用できない(子供や青年は許されていない)」、「派手な服を着てはいけない」、「賛美歌以外の音楽を聴いてはいけない」、「男性は口ひげを生やしてはいけない(あごひげや頬のひげはよい)」など、戒律を破った場合はアーミッシュを追放され、家族から絶縁されてしまう。

米国にいながら、会話はペンシルベニア・ダッチと呼ばれる古いドイツ語が中心。驚くべきは、20世紀初頭まで人口5,000人足らずだったアーミッシュが現在22万人とも言われている。文明に頼りすぎている現代人も彼らの生活様式には参考になることが多くあるかもしれない。

アーミッシュは、フィラデルフィアから電車で1時間程のランカスター郡に大きなコミュニティがある。フィラデルフィアからの日帰りツアーなどで訪れることができるため、彼らの独特な生活様式に触れるアクティビティは人気だ。アーミッシュの村では、彼らが守り続けてきたライフスタイルを間近に触れる機会がある。下着も洋服もアーミッシュの女性が手編みで作る「アーミッシュキルト」は独特の風合いがあり人気も高い。農作物を栽培し、加工品としての手作りジャムや焼き菓子なども地元の人々からオーガニックで良質な食品として親しまれている。ランカスター郡にはビジターセンターもあり、アーミッシュの生活についてより詳しく知ることができる。

フィラデルフィアまでは、エア・カナダ( http://www.aircanada.jp )の東京—トロント直行便で約12時間。乗り換えてフィラデルフィアまで約1時間30分のフライト。

Photo copyright: © www.padutchcountry.com / Terry Ross

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